
No.34「コスチウムと空の色」~太宰治『斜陽』より
先週からの猛暑を避けるように、 家の中の日陰の部屋で、 古い本を引っ張り出して読書三昧のここ数日。 今手にしているのは、 太宰治著『斜陽』。 良い本は、時をおいて毎回読むたびに新鮮な発見がある。 この本は、一体何度読み返して わたしと今だに一緒にいるのだろう。。。 太宰ファンというわけでもないのに。 こんなに古びてカバーもないところを見ると、 「本を読む女の子が好きだ。」と うつむいて言った初恋の人の、 気を引こうと読み始めた一冊にに違いない。笑