No.117 「ワッハッハー」戌年は笑い年~初釜にて
昨日はお茶の先生宅で初釜。
初釜は
新年最初に釜に火を入れる日、すなわち
茶道のお稽古始めの日で、
新しい年を祝う茶道の新年会のようなものです。
普段のお稽古では先生がお茶を点ててくれることはありませんが、
初釜では先生がお茶を点て、点心(茶懐石料理)をふるまってくださいます。
先ずは、お抹茶を練ったトロっとしたお濃茶(おこいちゃ)をいただき、次に
少しリラックスした雰囲気の中でお薄(おうす)という薄めのお茶、
最後に、点心(茶懐石料理)を頂きます。
掃き清められた茶室には、
香が炊かれ、花が入れられ
新年のお軸が掛けられて。。。
先生はいつもにも増して美しい着物姿、
最後にふるまわれる茶懐石は
すべて先生のお手製です。
この準備をされるのに
沢山の時間と手間をかけてくださったことを思うと
感謝と幸福の気持ちで一杯、
心新たに、身が引き締まる思いに。
アメリカのパーティーの多くもそうですが
お茶会ではその時々、季節季節のテーマに沿ったお道具が使われ、
一貫したテーマのもとで会が進行されます。
そして流れの随所随所に、
ちょっとしたサプライズ(驚き)がちりばめてあるところに
亭主の、おもてなしの心づかいやセンスを垣間見ることができ、
それも客人たちの楽しみのひとつです。
今回、竹が描かれたものが多く使われていたのですが。。。
今年の干支、犬にゆかりのある書き物やお道具は意外と少なく、犬の年には
「笑」の字の形を「竹」と「犬」の字を組み合わせたものとして
おめでたい「松竹梅」の「竹」や
意味合いも晴れやかな「笑」の字を入れたものが使われるということ。
この「戌年は笑い年!」という先生のお話に、楽しく明るい兆しを感じ。。。
お濃茶と薄茶の席も終わり、
お台所で「まだ見ちゃだめよ。」と言いながら
茶懐石の最後の仕上げをする先生の割烹着姿は温かく、なつかしく
母の若かりし頃の割烹着姿と重なって。
今年こそ、もう少しお点前が上手になれるよう努力しよう。
そして、
ワッハッハーと笑いの多い1年にいたしましょう。
おまけ:花柄のエプロンが輝美の家でのユニホーム。
今度、母や先生みたいに割烹着を着てみようかな~。
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