No.5 「美と共に生きてきた人だけが。。。」岡倉天心とデヴィッド・ボウイ

昨日読み始めた本、
岡倉天心著、立木智子訳「茶の本」

Book of Tea 2

この本の原本「The Book of Tea」は、
1906年にボストンで英語で出版され、
これまでに何人もの翻訳家によって
訳されてきたそう。

お茶の葉について、
お茶の歴史について、
禅と道教(タオイズム)について
お茶室、花について、
解釈を交えながら日本語に翻訳してある。

「ささいな暮らしの中にも美を見つける心をもつ。」

それが、最初のさらっと読みで
私が受け取ったメッセージ。

これからこの本と友達になって
自分の中に落としていきたい。

Cup of Tea 2

そして、この本は、
千利休の切腹前の、
最後の茶の湯の優美なシーンで
締めくくられている。

その最後の章の出だしは。。。
「美と共に生きてきた人だけが、
美しく死ぬことができます。」

そして今朝、FBの友達の記事に
このデヴィッド・ボウイの写真を見つけたとき、
まさに重なったこの言葉。

David Bowie Official Website
David Bowie

死の数日前の写真との事。
なんとハンサム。なんと楽しそう。

生前の彼に関心を寄せたことはなかったけれど、
この死に際のかっこよさ。

利休とデヴィッド・ボウイ。。。

“He only who has lived with the beautiful can die beautifully.”
「美と共に生きてきた人だけが、
美しく死ぬことができます。」
by 岡倉天心

心からご冥福を申し上げます。

岡倉天心:
幕末に横浜の生糸貿易商の家に生まれ
その環境ゆえ、英語が堪能に育つ。
10歳からお寺に出されて
漢籍、南画、漢詩、琴曲、茶道を習い
東京美術学校長を経た後、
ボストン美術館の
東洋部長顧問(キュレーター)になり
日本とアメリカを行き来する生活を。
文明開化真っ盛り、
西洋文化崇拝の風潮が高まる中
日本の文化的遺産を愛し
51年間の生涯を閉じた人。

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